いま、ストリップ劇場が連日満員なワケ
いま、ストリップ劇場が連日満員なワケ エロとカワイイの融合で女性客も
なぜ今ストリップが盛り上がっているのか?
戦後間もなく産声を上げたストリップは、時代とともに「本番まな板ショー」や「獣姦ショー」といった性風俗の色を濃くしながら最盛期を迎える。だが、’84年の風営法の改正で業界は下火に。
大衆芸能を研究する江戸川大学の西条昇教授も「かつて全国に300館以上あったストリップ劇場も今では20館を切るまでに」と嘆く。そんな絶滅の危機に瀕したストリップが今、再び脚光を浴びている。
その理由を西条氏はこう話す。
「転機は約2年前。女性ファンの多かったAV女優・上原亜衣が引退興行を浅草ロック座で行ったんです。最初で最後ということで、全129席の3割を女性が占めるほどの大盛況。他の劇場でも、サブカルストリッパー・栗鳥巣を中心とした男装BLストリップに腐女子が殺到。多色のサイリウムが会場を彩った。エンタメ性の高い作品、女性の裸のエロスに魅了された彼女たちは、それぞれが“推し”をつくり、ストリッパーはアイドル化していったのです」
全身ゴールドの衣装を纏ったゆきな(左)と、同じく銀色の衣装を着た星崎琴音のユニゾンダンス。列車の座席のセットが組まれたり、ショー要素が強い演目
「こびとの楽園」と銘打った舞台に五線譜が映し出され、風船をつけた椎菜アリスが音符に早変わり。きゃりーぱみゅぱみゅを思わせるダンスに女性客から「可愛い」の声が飛ぶ
結果、“スト女”が誕生。男性を誘ってストリップ劇場に来る女性も少なくない。また、「ストリッパーは会いに行ける裸のアイドル」と西条氏が言うように、演目終了後には踊り子と一緒にポラロイド撮影や会話ができる劇場もある。彼女らとの距離の近さに惹かれ、ファン歴12年の“ストリップ沼”はこう力説する。
「クリスマス」をテーマに、雪だるまの着ぐるみやサンタの衣装を着て踊る南まゆに観客はうっとり。2019年1 月の浅草ロック座新春公演「艶 en」に出演
「SNSを介して直接やり取りもできますし、踊り子さんから許可が下りれば、演出者の一員としてリボンを使ってショーを盛り上げることだってできるんですよ」
踊り子たちの気分を高めるため、持参したタンバリンを鳴らす。その絶妙なタイミングはもはや神業
今回、記者は浅草と川崎のロック座を訪ねた。どちらも立ち見客が出るほどの活況ぶり。アイドル顔負けの衣装に、本格的なダンスやブランコを使ったユニークなパフォーマンスに胸が弾んだ。また、客の手拍子で会場が一体感に包まれたかと思えば、“ベッドシーン”では一転、静寂が訪れる。
女性らしい肉体の曲線美や情感豊かな表情や潤んだ瞳に心を奪われた。
「地元のバンドやダンサーとのコラボストリップや亡霊に扮した怪談ストリップなど、劇場ごとに個性がある。また、アイドル路線の南まゆ、バレエとストリップを融合させたみおり舞、空中パフォーマンスを取り入れた武藤つぐみは次世代のアイドルストリッパーとの呼び声が高い。さらに真白希実は昭和っぽいエロスな表現と今風のダンスのバランスが絶妙。新旧融合のショーは圧巻です」
「ドレミの歌」を8 人で熱唱した後、少女性の強い格好でブランコに乗る前田のの。Fカップと幼さの残るロリ顔とのギャップに魅了され、多くの男性客は言葉を失う
エロとカワイイが融合した次世代娯楽、それが今のストリップだ。
何だか面白そうですね。皆さんどうですかたまには
よろしいのでわないでしょか・・・by・KY